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更年期障害とうつ

女性にとって、若さの第一段階の終了であるとともに、さまざまな不定愁訴を伴うつらい症状。更年期障害は女性ホルモンの過剰から生じる不快な障害の総称。

ところで、女性ホルモンの変動から生じる更年期障害は、確かにホルモンの影響によって精神的にうつ状態が招来することがあります。しかし、更年期うつといった場合、通常、ホルモンの変動などの生理的な影響よりも、むしろ純粋に心理的なものが主たる原因になっている場合が多い。更年期と言えば、おおよそ40〜65歳の期間を指していますが、この時期においては、手塩にかけて育ててきた子供が親離れをし始めると同時に、夫の方も重要な責任あるポストにつき忙しい毎日をおくることから妻を顧みなくなりがちで、これが妻の心理面に空虚感を育んでいくことになるのです。そして、それが高じてくることで、うつ状態に入っていく場合が多い。更年期うつは、空虚感という心理的側面をとらえた名称として、空の巣症候群と呼ばれることがあります。家族という人間生活上の基本単位の中で、協力が得られにくいこの更年期うつは、症状が比較的進行しやすいものといえます。

更年期うつの治療自体は、うつ病一般の治療と同じですが、上述したように周囲の協力が得られにくい状況にあることから、カウンセリングとしては、家族の理解と協力にその焦点を向けることがとりわけ必要となってきます。子にとっては愛しい母親、夫にとっては愛する妻という観点で家族の絆を再認識する機会でもある更年期うつは、ある面では必要悪としての側面を有しているのかもしれません。

テーマ : 女性化・男性化・中性化 - ジャンル : 心と身体