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うつ病と原因

うつ病は男女別にみると、女性の方が罹患率が高くなっています。これは、1つには、女性ホルモンの影響によるもので、思春期や妊娠・出産での女性ホルモン過多が引き金となってうつ病になる場合が多いためです。他方、社会的な地位や職場環境上、女性が男性に比べて、低い評価を受けやすく、また、劣悪な環境に甘んじていることにも、原因があるとされています。

うつ病の平均発症年齢は、20代となっており、若年層に多いことが特徴でしたが、近年、年齢問わずの傾向になってきています。

海外では、うつ病の原因として比較的多いのが、貧困、低所得、無就業という社会経済上の問題が上げられていますが、日本においてはその関連性は証明されていません。

さらに、養育体験や、ライフイベンツといわれる死別、離婚その他の喪失体験、トラウマになる出来事、性格傾向などがうつ病の原因として報告されています。また、急速な都市化が原因となりうるという報告もあります。

うつ病の原因はこのように社会や家庭という共同体の中の、主として人間関係や個人の社会的地位に依拠するものに加えて、内因性による個人差が多いのが特徴となっています。この点、原因のところ、うつ病の遺伝子は発見されていませんが、その可能性を否定することもできません。うつ病の病態は、脳内の化学物質の量的な問題、その伝達上の問題であるので、それを司る遺伝子の欠如が、うつ病のなりやすさの決定要因となっている可能性があるためです。

テーマ : こころ - ジャンル : 心と身体